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インフル予防接種、中国地方で本格化 コロナ同時流行防止、3倍の医院も
2020/10/26 22:59
一般の人向けのインフルエンザワクチンの接種が26日、中国地方の医療機関でも本格的に始まった。新型コロナウイルス感染症との同時流行を防ぐため、専門家は積極的な接種を呼び掛けており、初日から例年を大幅に上回る人が接種した。
インフルエンザワクチンは、今月1日から始まった65歳以上の優先接種に続き、そのほかの成人、子どもが26日から広く接種できるようになった。広島市安佐南区のいちごこどもクリニックではこの日、子どもたち53人に接種。昨年の同時期の約2倍で、今月中は連日40、50人台の予約が続く。毎年接種していなくても「今年は打たせたい」と予約する人もいるという。
中村和洋院長は「今季は新型コロナもあり、予防できる病気は予防しようと早めに打つ人が多いようだ」とみる。流行期に効果を上げるためには12月中旬までに打ち終わるのが適当とする一方、「ワクチンを打てば万全というわけではない。マスクや手洗い、適度な休養などの対策を続けてほしい」と勧める。
南区の三上内科医院でも26日は、例年の打ち始めの3倍の約30人に接種した。三上裕一郎院長は「希望者は多いが、現時点でワクチンが不足する状況ではない」と冷静に接種時期を考えるよう促す。
厚生労働省の14日の事務連絡によると、中国5県のワクチン供給の目安は成人換算で、広島148万人分▽山口74万人分▽岡山96万人分▽島根38万人分▽鳥取30万人分。国全体の供給量は過去5年で最多で、さらに増える可能性もある。
定点医療機関から報告のあったインフルエンザの感染者は、18日までの1週間では中国5県ともゼロで、例年よりも少ない。(衣川圭)
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