飲食店に虚偽クレーム、2被告に有罪判決 広島地裁 全国行脚の詐欺生活10年「仕事みつからず…」
2020/10/27 18:23
飲食店のいすにしょうゆなどをこぼしてクリーニング代名目で示談金を詐取したとして詐欺罪に問われたいずれも住所不定、無職の根本弘行(49)、中村幸穂(37)の両被告に対し、広島地裁は27日、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。
判決によると、両被告は共謀して2017年12月〜今年6月、広島市中区や京都、神戸市など飲食店4店で「席が汚れていてかばんがぬれた」などとうそを言って現金を要求し、計5万7千円を詐取した。杉本正則裁判官は「新型コロナウイルスの影響で飲食店の経営が落ち込む中、社会的な非難は大きい」と述べた。
起訴されたのは4件だが広島県警によると被害は少なくとも約600件、計約1860万円に上る。公判では犯行の経緯が明らかになり、2人は茨城県内のパチンコ店で知り合い、根本被告が過去に飲食店で服を汚されてクリーニング代を得た経験から、薄めたしょうゆなどでかばんを汚す手口を思いついたという。全国を行脚して詐欺を繰り返す生活は約10年。中村被告は「もう辞めようと何度も思った」、根本被告は「仕事も見つからず抜け出せなかった」と供述した。
2人は広島地検の支援を受け、住まいや仕事を探して社会復帰を目指す。杉本裁判官が「社会人としてきちんと生活を立て直して」と説諭すると、うつむいた2人は小さくうなずいた。
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