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地味で笑えるハロウィーン 「日常あるある」共感、31日広島でもイベント
31日はハロウィーン。魔女やゾンビといった派手な仮装で街に繰り出すイメージがあるが、日常的な衣装や身の回りにある小道具で面白さをアピールするイベントがじわり広がっている。その名も「地味ハロウィーン」。どこかで見たことがある、そして、どこかユニークな格好で飲食店などに集まり、くすっと周りの笑いを誘う。同日は広島市でも開催され、市民たちがとっておきの「地味ネタ」を披露する。
観光情報誌に「必勝」の大しゃもじ、もみじまんじゅう…。着物の男性が表現しているのは「宮島観光を満喫する人」だ。ドレスアップしてスーツケースを引く「結婚式に帰省を兼ねた人」も。初開催だった昨年のイベント「地味ハロウィン広島」には約40人が参加し、盛り上がった。
「日常の『あるある』風景を切り取るから、参加者みんなが共感して楽しめる」。主催するウェブライターのマサキマサユキさん(37)=西区=は魅力を語る。2018年にイベントの発祥地である東京の会場に初めて参加し、赤の法被姿で電卓をたたく「広島東洋カープ優勝セール中の家電量販店店員」になり切った。
地味ハロウィーンは、東京の通信会社の有志が発案した。14年に都内の飲食店で約30人を集めて開いたところ、口コミで人気が拡大。18年は874人、19年は515人が全国から参加した。地方でも開催されるようになり、19年は広島市をはじめ、北海道旭川市や鹿児島市など少なくとも約20カ所に上ったという。
新型コロナウイルスの影響で今年のハロウィーンは様変わりしそうだ。毎年大勢の若者が押し寄せる東京都渋谷区では来訪自粛を求めるなどし、オンラインが主流。地味ハロウィン広島もイベント開催のほか、ツイッター投稿によるオンライン参加も受け付ける。
「街に繰り出す必要はなく、派手な仮装が苦手な人にも向いている」。マサキさんはコロナ禍の中、地味だからこその強みがあると強調する。「肩肘張らず、家にある物で気軽に参加して」と呼び掛けている。
イベントは31日午後5〜11時、中区胡町のイベントバー「Magia(マギア)」である。参加費はワンドリンク付き千円。申し込み不要で入退場自由。オンライン参加は、写真とタイトルにハッシュタグ「#地味ハロウィン広島」を付けて投稿する。問い合わせはツイッターのイベント公式アカウント(@jimi_hiroshima)から。(木原由維)
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