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8畳2間に犬164匹「多頭飼育崩壊」、全頭不妊・去勢手術へ 出雲

2020/10/30
出雲市の民家で「多頭飼育崩壊」が分かった部屋の様子(どうぶつ基金提供)

出雲市の民家で「多頭飼育崩壊」が分かった部屋の様子(どうぶつ基金提供)

 出雲市の平屋に住む家族が、8畳2間に犬164匹を囲い、十分に飼育できない「多頭飼育崩壊」に陥っていることが29日、分かった。島根県の依頼で今月中旬に現場を訪れた公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県)は「一般家庭でこれだけの規模は扱ったことがない」と指摘。家族の同意を得て、11月10日から全頭の不妊・去勢手術をする。

 県薬事衛生課などによると、家族3人が計164匹の犬とともに暮らしているという。今年4月以降、近隣住民から鳴き声やにおいの苦情が数件寄せられたが、大きなトラブルは確認していない。県出雲保健所の職員が7月に指導した際には、虐待などの形跡もなかったという。

 同基金は、動物の殺処分ゼロを目指して犬や猫の不妊治療をする活動をしている。同保健所に11月9日から獣医師5人を派遣し、無料で一斉に手術する方針。佐上邦久理事長(60)は、民家の状況を「部屋の床が犬で埋め尽くされていた。排せつ物が散乱し、かなりのにおいがあった」という。

 飼い主は、数年前に野良犬1匹を飼いはじめ、手術をせずに増えていったと説明しているという。手術後は、県内の動物愛護団体が犬を引き取り、飼い主を探す。同課は「生き物である犬の命を守り、近隣住民とのトラブル解消のため、譲渡などで頭数を減らしたい」としている。(高橋良輔)

「どうぶつ基金」
https://www.doubutukikin.or.jp/


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