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三次中野球部、地区V歓喜 豪雨続きグラウンド被害、苦労の3年間

2020/11/2 21:01
「これから頑張れよ」。ユニホーム姿の1、2年生を激励する3年生

「これから頑張れよ」。ユニホーム姿の1、2年生を激励する3年生

 大雨の影響で練習グラウンドが3年間で2回浸水した三次中(三次市三次町)の野球部が、9月末にあった備北地区の交流試合で優勝した。3年生10人は、2018年の西日本豪雨に続き、7月の大雨で練習に使う稲荷運動場(同町)に土砂が堆積して使用不能になる事態を乗り越え、「みんなでつかんだ栄冠」と喜びをかみしめている。

 市内の2球場であった交流試合には三次、庄原市の計15チームが参加。トーナメント方式の4試合を戦い、決勝で西城中(庄原市)を6―2で破った。山下英雄主将(15)は「勝って泣いたのは初めて。成長した姿を親に見せられ、恩返しできた」と胸を張る。

 3年生が入学した直後の18年7月、西日本豪雨が発生。学校に近い稲荷運動場が使えなくなった。練習場所の市営球場(西酒屋町)には連日、保護者が送迎した。運動場に堆積した土砂を撤去したのも保護者だった。7カ月半後の19年2月に運動場での練習を再開。山下主将は「慣れた場所で仲間と野球ができる日常と、支えてくれる人への感謝の気持ちが強まった」と振り返る。

 大雨による濁流が再び、稲荷運動場を襲ったのは今年7月14日。新型コロナウイルスの影響で3カ月ぶりに練習を再開した1カ月後だった。コロナ禍で中止になった広島県大会備北地区予選の代替となる交流試合の開催が決まった8月以降、走り込みや素振りに打ち込んだ。

 コロナ禍でスタンドへの入場が保護者のみに制限された交流試合。声援は禁止で、保護者は精いっぱいの拍手を送った。野球部保護者会の会長を3年間務めた理容師門田真一さん(44)は「困難続きの中、諦めず努力し続けた子どもたちは『やればできる』を体現してくれた」と目を細めた。(高橋穂) 

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