中国5県の感染、10月は230人 新型コロナ、岡山でクラスター続発129人 広島85人、山口12人
2020/11/3 8:09
中国5県が10月に公表した新型コロナウイルスの感染者は計230人だった。「第2波」が始まったとされる7月以降、断続的にクラスター(感染者集団)が発生し、4カ月連続で100人を超えた。10月は新型コロナが原因でない人も含め、感染者計5人が亡くなった。
各県によると、10月に確認した感染者は、広島85人▽山口12人▽岡山129人▽島根1人▽鳥取3人―だった。月別でみると、広島は3月以降で最多の7月(160人)から3カ月連続で減少した。一方、岡山は10月、病院や事業所など五つのクラスターが相次いで発生し、8月の66人を上回って最多となった。
年代別では、非公表5人を除くと、20代が59人(26・2%)で最も多く、50代33人、40代30人―と続いた。重症化リスクが高まるとされる60代以上は71人で3割に上り、9月時点より割合が高まった。
5県で3〜10月に公表された感染者は再陽性を除き累計で1329人。人口100万人当たりでみると、東京や大阪と比べて少ない。死亡は広島2人、岡山3人の計5人で、月別では最多。10月末までの累計は11人となった。
広島大病院感染症科の大毛宏喜教授は「全国では『夜の街』だけでなく医療・福祉施設や職場、学校でのクラスターが目立ってきた」と指摘。「食事や休憩の時に距離を取ったり時間をずらしたりして、濃厚接触を減らす工夫をしてほしい」と呼び掛ける。(衣川圭)
【関連記事】
広島県民のコロナ陽性0・13% 抗体検査「感染の広がり抑制」
広島県呉市は18日、市内で新たに60代と90代の2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市によると、重症者はいないという。また、市内の医療機関で新たにクラスター(感染者集団)が発生したと認定し...
大学入試センター試験の後継となる初の大学入学共通テストは17日、全国の会場で理科と数学の試験があり、2日間にわたった第1日程が終わった。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、各会場では初日に続き、感...
政府が広島市を新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言に準じる地域にしなかったことを受けて17日、市民や協力金が大幅に減ることになった飲食店に戸惑いが広がった。「感染者の減少」を根拠とした判断にも、疑問...
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため広島県が再延長した18日からの集中対策期間を前に、営業時間の短縮や休業を求められた広島市全域の事業者が17日、準備に追われた。協力金が出る飲食業を中心に要請の受...
広島県で17日、7市で新たに計37人の新型コロナウイルス感染が確認された。市別は広島23人、呉5人、竹原、福山、三次、廿日市が各2人、東広島が1人だった。 【グラフ】広島県の新型コロナウイルス感染者...