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河井克行氏が法相辞任 妻に公選法違反疑惑 後任は森雅子氏(2019年11月1日掲載)

2019/11/1 17:06
法相の辞表を安倍首相に提出後、官邸で報道陣の質問に答える河井氏(中央)=31日午前8時29分(撮影・浜岡学)

法相の辞表を安倍首相に提出後、官邸で報道陣の質問に答える河井氏(中央)=31日午前8時29分(撮影・浜岡学)

 自民党の河井克行法相(56)=広島3区=が31日、閣僚を辞任した。7月の参院選広島選挙区で同党から立候補し初当選した妻の案里氏(46)の公選法違反疑惑や、自身の贈答品疑惑が週刊誌で報じられた。河井氏は「私も妻も全くあずかり知らない」と記事の内容を否定した上で「法相として、法に対する国民の信頼を損ないかねない疑義が生じたことに責任を取る」と述べた。法相の後任には、同党の森雅子・元少子化対策担当相(55)が就いた。

 9月の内閣改造後、閣僚の辞任は公選法違反疑惑で10月25日に経済産業相を事実上更迭された菅原一秀氏に続き1週間で2人目。安倍晋三首相は報道陣に「任命したのは私だ。こうした結果となり責任を痛感している。国民におわびする。厳しい批判は真摯(しんし)に受け止めなければならない。より一層身を引き締め行政の責任を果たす」と語った。野党は、河井氏や菅原氏に近いとされる菅義偉官房長官の責任も追及する構えだ。
 河井氏は官邸で首相に辞表を提出した後、報道陣に「今後しっかり調査し、説明責任を果たしたい」と述べた。

 首都圏などで31日発売された週刊文春によると、案里氏の選挙事務所は7月の参院選で運動員13人に、報酬として法定上限の日額1万5千円を超す3万円を渡した疑惑があるという。事実なら運動員買収に当たる可能性がある。案里氏は31日、「事実関係の把握に努めたうえで、説明責任を果たしていきたい」などとするコメントを発表した。

 週刊文春は、案里氏の選挙活動は河井氏が事実上仕切り、夫妻の政治活動は一体化していたとする関係者の証言も掲載。河井氏の事務所が有権者にジャガイモなどの贈答品を配った疑いがあるとも報じている。

 改選数2の広島選挙区は、自民党から岸田派(宏池会)最高顧問で現職だった溝手顕正氏のほか、党本部主導で新人の案里氏が立候補。国民民主党現職の森本真治氏が無所属で立ち、三つどもえの激戦となって溝手氏が落選した。
 河井氏は元広島県議で衆院7期。法務副大臣や自民党総裁外交特別補佐などを歴任。菅官房長官を慕う自民の無派閥議員らでつくるグループ「向日葵会」の世話人を努める。

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