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新規求人、最大7割減 尾道・世羅の宿泊や飲食サービス業、観光の街をコロナ直撃
2020/11/5 21:44
尾道公共職業安定所の管内(尾道市、広島県世羅町)で5月以降、宿泊業・飲食サービス業の新規求人が激減している。前年同月で比べると、最大で約7割減にも及ぶ。地元大手の宿泊業者が採用を見合わせるなど目立つ動きもあり、新型コロナウイルス感染拡大が観光の街の雇用にも影を落としている。
宿泊業・飲食サービス業の9月の新規求人は前年同月比54・3%減の42人。5〜8月は同37・3〜67・0%減だった。いずれも50人に満たず、4月の84人から急減した。3月以前の1年間は月59〜113人で推移しており、100人を超えた月は5回あった。
同安定所によると、比較的規模の大きい地元資本の宿泊業者が求人を凍結するケースが目立った。コロナ禍の前は人手不足が広がり、施設内の飲食店などを含め20人程度を募集していた事業者もあったという。
国の支援事業「Go To トラベル」の効果などで観光客数は回復しつつあり、数社が10月下旬から求人を再開している。
ただ、先行きは見通せない。尾道旅館ホテル業組合の花本聖士組合長は「インバウンド(訪日外国人客)で潤っていた事業者ほど厳しい状況が続いている。平日の客足は回復しておらず、求人を様子見するケースが多いのでは」とみる。同安定所の森田英和所長は「観光客が元々少ない冬にコロナが拡大すれば、求人への影響は避けられない」と懸念する。(森田晃司)
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