信号機のない横断歩道に歩行者 車の一時停止、広島県は27・9% 全国平均上回る
信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとした時に車が一時停止した割合を日本自動車連盟(JAF)が8月に調べた結果、広島県は27・9%で、全国平均の21・3%を上回った。ワースト2だった2018年以降改善を続けているが、依然として7割以上が一時停止をしていない。
8月12〜26日の平日、片側1車線の道路で各都道府県内の2カ所で調査。JAF職員が1カ所につき50回渡り、車両の停止状況を調べた。非公表の調査地点は毎年同じ。最も高かったのは長野の72・4%で、最低は宮城の5・7%だった。
広島は昨年比10・4ポイント増の27・9%で順位を19位から12位に上げた。県警は、JAFが初めて都道府県ごとの調査結果を公表した18年に1・0%だったのを受け、道交法違反(横断歩行者妨害)の取り締まりや啓発を強化。今年は9月末までに前年同期比57・8%増の2384件を摘発した。中国地方の残る4県は島根43・2%(5位、昨年比2・0ポイント増)鳥取22・0%(22位、同2・8ポイント減)山口18・0%(31位、同9・0ポイント増)岡山7・1%(45位、同6・3ポイント減)だった。(山田英和)
<クリック>横断歩行者妨害 道交法38条に規定。車両は、前方の横断歩道を横断するか、しようとする歩行者や自転車がいる場合は一時停止し、歩行者の通行を妨げないようにしなければならない。行政処分の違反点は2点で、反則金は大型車1万2千円、普通車9千円など。罰則は3月以下の懲役または5万円以下の罰金。
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