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河井夫妻の事務所捜索 昨夏参院選、公選法違反疑い【動画】(2020年1月16日掲載)

2020/1/16 0:17
河井案里氏の事務所を家宅捜索し、段ボールで押収した資料などを運び出す捜査員(15日午後3時、広島市中区東白島町)

河井案里氏の事務所を家宅捜索し、段ボールで押収した資料などを運び出す捜査員(15日午後3時、広島市中区東白島町)

 自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻案里氏(参院広島)の陣営が昨年7月の参院選広島選挙区で、法定上限を上回る報酬を車上運動員に渡したとされる疑惑を巡り、広島地検が15日、公選法違反(買収)の疑いで広島市中区にある案里氏の事務所や安佐南区の克行前法相の事務所を家宅捜索した。河井夫妻や陣営関係者の自宅などを含め、少なくとも5カ所を捜索したとみられる。

 案里氏には、初当選した昨年7月の参院選で陣営が車上運動員13人に1人当たりの日当として法定上限(1万5千円)を超す3万円を支払った疑惑が浮上している。関係者によると地検は、選挙期間中に車上運動員13人との調整役を務め、現在は案里氏の秘書を務める男性の関与について詳しく調べているもようだ。

 また、案里氏が支部長を務める自民党支部が参院選で複数の陣営関係者に同法違反(買収)の疑いがある報酬を払っていたことなども分かっており、地検は車上運動員や陣営関係者から任意で聴取してきた。家宅捜索で押収した資料などと併せて捜査を進め、河井夫妻の関与も含めて、慎重に調べる方針とみられる。

 車上運動員への買収疑惑を巡っては、週刊誌で報じられた昨年10月31日に克行氏が法相を辞任。河井夫妻は「事実関係の把握に努め説明責任を果たしたい」とのコメントを出した後、公の場から姿を消した。一方、選挙区の有権者や大学教授たちが相次いで河井夫妻たちに対する告発状を地検に提出していた。

 菅義偉官房長官は15日の記者会見で地検による家宅捜索について「捜査機関の活動内容なので政府の立場でコメントは差し控えたい」とした上で「政治家個人は自らの行動について説明責任を果たす必要がある。いずれにしろ本人が説明されるだろう」と述べた。

 河井案里氏 科学技術振興事業団職員、広島文化短大非常勤講師などを経て、2003年4月の広島県議選広島市安佐南区選挙区で初当選し、4期務めた。2期目途中の09年11月の知事選に立ち、次点だった。19年7月の参院選広島選挙区で初当選。宮崎県出身。慶応大大学院政策・メディア研究科修士課程修了。

 河井克行氏 松下政経塾生、広島県議を経て、1996年の衆院選広島3区で初当選。法務副大臣、首相補佐官などを務めた。2019年9月に発足した第4次安倍再改造内閣で法相として初入閣。妻案里氏の公選法違反疑惑などが浮上した10月末、法相を辞任した。広島市安佐南区出身。慶応大法学部卒。 #河井夫妻秘書公選法違反事件

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