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河井夫妻が国会活動再開 案里氏「深くおわび」 克行氏「職責果たす」

2020/1/20 12:59
国会内で記者団の質問に答える河井克行氏(左)と案里氏(20日午前)

国会内で記者団の質問に答える河井克行氏(左)と案里氏(20日午前)

 自民党の河井案里参院議員(46)=参院広島=が20日朝、国会内の参院自民党幹部を訪れ、同日召集された通常国会から国会活動を再開すると報告した。夫で前法相の河井克行衆院議員(56)=衆院広島3区=も同日午前、国会活動を再開した。2人は、案里氏が初当選した昨年7月の参院選広島選挙区を巡る公選法違反(買収)の疑惑が発覚した昨年10月末以降、国会に出席していなかった。

 案里氏の陣営は参院選で、選挙カーから支持を呼び掛ける車上運動員13人に対し、1人当たりの日当として法定上限(1万5千円)の2倍の3万円を払ったとされる。広島地検は公選法違反(買収)容疑で2人の広島市の事務所など少なくとも8カ所を家宅捜索し、秘書たち関係者20人以上を任意で聴取したと判明している。

 案里氏は20日午前9時すぎ、国会内の参院自民党会長室を訪れた。同10分ごろ会長室を出て記者団の取材に応じ、「(適応障害の)病状の回復を見ながら、今日から国会活動を再開したい。国民の皆さんの政治不信を招き、深くおわび申し上げる」などと説明した。

 自身の公設秘書の任意聴取については「聴取の内容や、誰がいつ呼ばれているかについて、一切、私は知らされていない。事件について秘書とのやりとり、接触はしていない」と述べた。選挙期間中の陣営の実態には「選挙事務所に週1、2回ぐらいしか顔を出せない状況だった。十分に選対の内容を把握できていない」と話した。

 通常国会では、立憲民主党などの野党が2人の責任を徹底追及すると確認している。国会審議への影響などを懸念し、与党内からもも説明責任を果たすよう求める声が出ている点には「捜査の進展を見ながら、一区切りがついたところでしっかりと説明させていただく」と答えた。

 克行氏は20日午前11時20分ごろ、国会に姿を見せた。記者団の取材に応じ、「この国会、しっかり出席して国会議員として責務を果たしたい」と強調。秘書が任意で聴取されている点について「刑事事件として捜査が始まっている。捜査に支障を来す影響を与えるようなことは厳に慎むよう弁護士から言われている。私からは控えたい」として、説明しない姿勢は変えなかった。

 夫妻に浮上した疑惑に対しては「いずれにしてもさまざまな疑念で国民の皆さん、有権者の皆さんに結果として政治不信を招き、国会議員として、法相の要職にあった人間として深くおわび申し上げたい」とした。

 克行氏は疑惑が週刊文春で報じられた昨年10月末、法相を辞任。2人はその後の約2カ月半、公の場から姿を消した。家宅捜索を受けて今月15日深夜、国会近くのそれぞれの議員宿舎で別々に取材へ応じたが、疑惑についてはそろって「捜査への支障」を盾に事実関係を明かしていない。

 広島選挙区での案里氏の擁立には、自民党初の2議席独占を期す官邸や党本部が深く関わったとされる。選挙戦は事実上、党の公認を得た新人の案里氏とベテランで現職の溝手顕正氏、野党系の無所属現職の森本真治氏による三つどもえの激戦に。案里氏は安倍晋三首相や菅義偉官房長官たち政権中枢の度重なる応援を受け、2位で議席を得た。

 河井克行氏の記者とのやりとり全文はこちら


 河井案里氏の記者とのやりとり全文はこちら

#河井夫妻秘書公選法違反事件

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