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[やまぐち ぶらぶら紀行] 岩国七町かいわい 城下町に繁栄の残り香(2020年10月10日掲載)

2020/10/10 19:22
七町の玄関口「玖珂町」。往時の町並みを今に伝える。手前から2軒目は「本家 松がね」

七町の玄関口「玖珂町」。往時の町並みを今に伝える。手前から2軒目は「本家 松がね」

 400年以上前、錦帯橋のそばに七つの町が誕生した。初代岩国領主の吉川広家が1601年、造営に着手した。「岩国七町」と呼ばれる城下町一帯の町並みを歩いた。

 玄関口として栄えた「玖珂町」。まっすぐ延びる路地に、格子窓やしっくいの壁の建物が軒を連ねる。往時の繁栄ぶりを伝えるのが市の観光交流所「本家 松がね」。江戸期の商家を市が改修し2017年オープンした。太い梁(はり)や広い土間が姿をとどめる。

 小路を1本南に進むと「魚町」だ。大きな商家は、しょうゆ醸造業から漬物店に転じた「うまもん」。蔵を改装した応接室には親戚にあたる岩国出身の作家宇野千代の着物3着が飾られていた。

 大正期の大改築で3階部分に遠くが見渡せる「望楼」も備えた。西洋風建築を取り入れた名残とされ、かいわいでは、文具店「勉強堂」と岩国学校教育資料館でも確認できる。

 錦帯橋につながる「大明小路(だいみょうこうじ)」は江戸期のメインストリート。今も料亭や旅館が並ぶ。民家の門と土壁に、特徴的な瓦を見つけた。平瓦の両側に丸瓦を付けた形は「両袖瓦」と呼ばれ、江戸期に武家屋敷などで使われた岩国独自のものという。

 大明小路と接する通りに子どもたちが集まる店舗があった。1905年創業の「お菓子のあさを」。200種類以上の菓子が並ぶ。ずいぶん歩いた。甘い物でもと、子どもたちと一緒に菓子を選んだ。(有岡英俊)


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  • 大正時代の改築で3階に増築された「うまもん」の望楼。かつては宴会もしていたという
  • 「うまもん」の蔵に飾られている宇野千代の着物
  • かつて有名な呉服店だった「勉強堂」にも望楼が残る
  • 大明小路に面した民家には岩国独自の「両袖瓦」も残る
  • 200種類以上のお菓子が並ぶ「お菓子のあさを」。今も昔も子どもたちの人気のスポットだ

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