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マイヤーレモン産地化へ農業法人設立 20日に岩国・由宇の振興協、新規就農にも力

2020/11/7 20:56
弘中会長(左から3人目)とマイヤーレモンを収穫する神東小児童

弘中会長(左から3人目)とマイヤーレモンを収穫する神東小児童

 岩国市由宇町の住民グループ「神東地域振興協議会」は20日、西日本では珍しいマイヤーレモンを栽培する農業法人「神東ファーム」を設立する。人口減少が進む地区の耕作放棄地を活用し、産地化を目指す。新規就農者も呼び込みたい考えだ。7日、地元の神東小児童を裁培する畑に招き、初めての収穫を祝った。

 マイヤーレモンは、レモンとオレンジの交配種で、通常のレモンより酸味が少なく、皮も薄いため果汁を搾りやすいのが特長。同協議会のメンバーは先進地、三重県の農園から栽培方法を学んだ後の2018年12月、耕作放棄地1ヘクタールを栽培用の畑に再生し、19年3月には460本の苗を植えた。さらに1ヘクタールの畑を確保し、2ヘクタールで計800本を栽培している。

 本年度は2千個(0・3トン相当)の収穫を見込み、直売所で販売するほか、地元金融機関の紹介を受けた企業にサンプルを提供し、販路を広げる考えだ。ジュースなどの加工品開発も視野に入れている。今後3年間でさらに苗千本を植え、25年に年間70トンの収穫を目指す。来春には1人を新規採用する予定だ。

 神東地区の人口は11月1日現在で582人。10年前に比べ約150人減った。過疎化に歯止めをかけようと、協議会に赴任した市地域おこし協力隊員のアドバイスで、瀬戸内の温暖な気候を生かし、単価が高くなるマイヤーレモンの栽培に取り組むことを決めた。

 この日、神東小児童や保護者計約60人を畑に招き、マイヤーレモン約600個を収穫した。協議会の弘中英司会長(65)は「出来は上々。安定的な出荷と加工品開発を進めて産地化し、就農、起業、移住の流れをつくりたい」と意気込んでいる。(有岡英俊)

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