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河井夫妻秘書ら3人逮捕 運動員買収疑い【動画】(2020年3月4日掲載)

2020/3/4 22:10
広島地検に向かうため自宅を出る立道容疑者(3日午前6時46分)

広島地検に向かうため自宅を出る立道容疑者(3日午前6時46分)

 自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻案里氏(参院広島)の陣営が昨年7月の参院選広島選挙区で、法定上限を上回る報酬を車上運動員14人に渡したとして、広島地検は3日、案里氏の公設第2秘書立道浩(54)=広島市安佐南区、克行氏の政策秘書高谷真介(43)=東京都葛飾区、無職脇雄吾(71)=広島市西区=の3容疑者を公選法違反(買収)の疑いで逮捕した。

 立道容疑者らが公選法が規定する連座制の対象と判断されれば、案里氏が失職する可能性がある。複数の関係者によると、克行氏は案里氏の選挙運動の実質的な仕切り役だったとされ、克行氏の関与の有無が今後の捜査の焦点となる。

 地検は同日、東京・永田町の議員会館や広島市内にある克行氏と案里氏の各事務所の家宅捜索に入った。克行氏と案里氏はこの日、「捜査中であり、事実関係に関するコメントについては現時点で差し控えさせていただく」との同じ文面の談話を別々に出した。

 逮捕容疑は、3人は共謀して昨年7月19〜23日に14回にわたり、広島市中区の案里氏の事務所など計6カ所で車上運動員14人に対し、1日1万5千円の法定上限を超える報酬計204万円を渡した疑い。関係者によると、法定上限の2倍の1日3万円の報酬を支払っていた。地検は3人の認否を明らかにしていない。

 複数の関係者によると、立道容疑者は選挙期間中に車上運動員との調整役を務め、支払い手続きも担当。参院選前は克行氏の秘書だった時期もあり、参院選後に案里氏の秘書になったという。高谷容疑者は東京・永田町の議員会館の事務所に勤務。参院選の約3カ月前から広島に入り、案里氏の陣営に加わっていた。脇容疑者は選挙戦で、案里氏の事務所で事務長の役割を担っていた。

 違法報酬疑惑は昨年10月に週刊文春の報道で発覚。広島県内の有権者たちの告発を受けて地検が捜査に入り、今年1月、河井夫妻の事務所や秘書の自宅などの関係先を一斉に家宅捜索。陣営関係者の任意聴取を進め、違法な報酬が支払われた経緯を調べてきた。

 参院選広島選挙区では、自民党が党本部主導で21年ぶりの2議席独占を狙って案里氏を擁立。自民党現職の溝手顕正氏と無所属現職の森本真治氏との激戦となり、新人の案里氏が初当選し、ベテランの溝手氏が落選した。

 河井夫妻がそれぞれの事務所名でコメントはこちら



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