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河井夫妻を任意聴取 広島地検、違法報酬への関与見極めか(2020年3月10日掲載)

2020/3/10 23:25
河井克行氏(左)と河井案里氏

河井克行氏(左)と河井案里氏

 昨年7月の参院選広島選挙区で車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったとして、自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)と妻案里氏(参院広島)の公設秘書ら3人が公選法違反(買収)の疑いで逮捕された事件で、広島地検が河井夫妻を任意で聴取したことが9日、捜査関係者への取材で分かった。

 陣営関係者によると、克行氏は選挙戦の実質的な仕切り役だったとされる。地検は夫妻のスマートフォンを既に押収しており、通話履歴や会員制交流サイト(SNS)のやりとりなどを分析。違法な報酬が決まった経緯などについて説明を求めたもようだ。今後も聴取を続けるとみられ、夫妻の関与の有無を慎重に見極める。

 地検は3日、車上運動員14人に法定上限を超える報酬を払ったとして、案里氏の公設第2秘書立道浩(54)=広島市安佐南区、克行氏の政策秘書高谷真介(43)=東京都葛飾区、陣営の事務長だった脇雄吾(71)=広島市西区=の3容疑者を逮捕。東京・永田町の議員会館や広島市内にある夫妻の各事務所を家宅捜索した。

 複数の陣営関係者によると、陣営が払った報酬は法定上限の2倍の1日3万円。公示の約1カ月半前の昨年5月下旬に金額が決まったという。支出の名目などが異なる2種類の領収書を作り、報酬を上限内に収めたようにしていたとされる。

 高谷容疑者は参院選の事務全般を担い、克行氏の意向を陣営内に伝えるパイプ役で、車上運動員の仲介役に「報酬は3万円」と伝達していたという。立道容疑者は支払いなどに関与した疑いが持たれている。

 一方、複数の関係者はこれまでの地検の任意聴取に「金に関することは全て克行氏が握っている」などと証言。克行氏の2014年12月と17年10月の衆院選でも1日3万円の報酬が「河井ルール」として定着していたと説明している。地検はこうした供述を踏まえ、夫妻の聴取が必要と判断したとみられる。 #河井夫妻秘書公選法違反事件

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