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前安芸高田市長宅を捜索 河井陣営買収疑惑、参院選時は現職【動画】(2020年4月26日掲載)

2020/4/26 6:30
家宅捜索を終えた地検の捜査員とともに自宅を出る浜田前市長(左)(25日午後1時15分、安芸高田市)

家宅捜索を終えた地検の捜査員とともに自宅を出る浜田前市長(左)(25日午後1時15分、安芸高田市)

 自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻で、昨年7月の参院選広島選挙区で初当選した案里氏(参院広島)の陣営を巡る買収疑惑で、広島地検は25日、広島選挙区内の安芸高田市の浜田一義前市長(76)=同市吉田町=の自宅を家宅捜索し、任意で聴取した。浜田氏は参院選当時は現職の市長で、案里氏の支援もしていた。任意聴取で現金の授受は否定したという。一連の疑惑で首長経験者に対する家宅捜索は初めてとみられる。

 地検は、河井夫妻側が参院選の公示前、広島選挙区の広島県内の首長や地方議員らに票の取りまとめを頼む趣旨で現金を渡していたとの見方を強め、任意聴取や家宅捜索を進めている。浜田氏には強制捜査が必要と判断し、公選法違反容疑で調べている。

 浜田氏は、合併前の旧吉田町長を2期務めた後、2008年の安芸高田市長選で初当選。3期を務め、今月17日に退任した。同市は克行氏の選挙区の衆院広島3区内にある。

 捜索は25日朝に始まり、関係資料などを押収して午後1時すぎに終了。その後、浜田氏は地検の車に乗って自宅を出た。

 同日夜に帰宅した浜田氏は中国新聞の取材に地検の任意聴取を受けたと説明。「(地検から)金をもらっただろうと言われたが、もらってないと言った。(参院選前に河井夫妻に会ったり金をもらったりしたことは)ない」と述べた。案里氏と自民党現職の溝手顕正氏、無所属現職の森本真治氏の3人が争い、案里氏と森本氏が当選した参院選でのスタンスについては、現職市長として3人をそれぞれ支援したと強調した。

 一連の買収疑惑を巡り地検は今月9日以降、自民党の地方議員らの関係先を相次ぎ強制捜査。案里氏を支援した県議会の桧山俊宏元議長(75)や広島市議会の平野博昭元議長(78)らの自宅などを家宅捜索している。

 中国新聞社が3月下旬から今月上旬に県内の全23市町議会の議員に実施した一斉調査では、県議と広島市議の計13人が参院選公示前に夫妻側が現金を持参してきたと回答。その後の取材で、議長経験のある廿日市市議も克行氏から20万円を渡されたと証言した。

 首長では、安芸太田町長だった小坂真治氏が克行氏から20万円を受け取ったと認め、今月9日付で辞職した。大竹市の入山欣郎市長は克行氏が現金が入ったとみられる封筒を持参したが、突き返したと説明。三原市の天満祥典市長は地検の任意聴取を受けている。

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