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河井夫妻を連休中聴取、広島地検 買収疑惑で集中捜査(2020年5月10日掲載)

2020/5/10 19:52

 自民党の河井案里氏(46)=参院広島=の陣営による公選法違反事件で、広島地検が案里氏と夫の克行前法相(57)=衆院広島3区=を大型連休中に任意聴取していたことが9日、関係者への取材で分かった。案里氏が初当選した昨年7月の参院選を巡り、広島県の地元議員らに現金を配った買収疑惑を集中的に捜査しており、説明を求めたとみられる。

 広島地検には東京地検特捜部の検事らが入り、捜査態勢を拡充。克行氏が陣営を取り仕切ったとみて捜査を進めており、夫妻の立件の可否を見極める。

 地検は今年3月、車上運動員に違法報酬を支払ったとして、公選法違反(買収)の罪で案里氏の公設秘書と克行氏の政策秘書を起訴。地検は起訴前に夫妻を複数回聴取している。

 起訴後に多数の地元議員や首長への一斉聴取を始めた。4月28日には県議会棟にある元県議会議長の桧山俊宏氏(75)ら自民党系県議3人の会派控室3カ所を家宅捜索。地検は夫妻側が案里氏への票の取りまとめを依頼し、現金を渡した可能性があるとみているが、県議3人は取材に対し、授受などを否定している。

 一方、中国新聞のこれまでの取材で、別の県議7人と広島市議6人、廿日市市議1人の計14人が、参院選前に河井夫妻が現金を持参してきたと証言。県議選などがあった昨年4月の統一地方選前後の時期に30〜50万円を持参したケースが多かった。首長では安芸太田町長だった小坂真治氏が20万円を受け取ったと認め、4月に辞職。大竹市の入山欣郎市長は現金が入ったとみられる封筒を提示されたが突き返したとしている。

 「当選祝い」との認識を示す議員もおり、地検は河井夫妻が現金を渡した趣旨などについて詳しく調べているとみられる。

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