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河井夫妻の自宅から現金配布先リストか 検察が押収、議員ら100人以上の名(2020年5月22日掲載)

2020/5/22 6:30

 自民党の河井克行前法相(57)=衆院広島3区=の妻で、昨年7月の参院選広島選挙区で初当選した案里氏(46)=参院広島=の陣営を巡る公選法違反事件で検察当局が夫妻の自宅から、現金の配布先とみられる100人以上のリストを押収していることが21日、関係者への取材で分かった。検察当局はこのリストなどを基に聴取を進めたとみられ、夫妻側が参院選前に広島県内の地方議員ら数十人に現金を配ったとして克行氏を同法違反(買収)容疑で立件する方針を固めている。

 広島地検は1月15日、案里氏陣営が車上運動員14人に法定上限を超える報酬を払ったとされる同法違反事件に絡み、広島市安佐南区の夫妻の自宅のほか、事務所や秘書の自宅など少なくとも7カ所を家宅捜索した。関係者によると夫妻の自宅からは、現金を配ったとみられる地方議員や後援会幹部ら100人を超す名前などが載ったリストが押収された。

 地検は3月下旬、車上運動員を巡る事件で夫妻の公設秘書ら2人を同法違反(買収)の罪で起訴した後、県議や市議らの一斉聴取に着手。関係者によると、リストなどを基に聴取を進めたとみられる。中国新聞の取材では100人以上が聴取を受けており、昨年4月に克行氏から50万円を受け取り、地検の聴取を受けた広島市議の一人は取材に「検察は金額を把握していた」と証言している。

 地検を含む検察当局は、地域に支持基盤を持つ議員ら数十人に対し、克行氏が総額1千万円を超える現金を配り、票の取りまとめを依頼する趣旨だったとみている。案里氏の立件も視野に入れているもようで、今月の大型連休中に夫妻を聴取。夫妻は買収行為について否定しているという。検察当局は配った現金の原資についても調べているとみられる。

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