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錦帯橋部材に独立の書刻字 創建ゆかり 中国の僧に敬意 松本さん制作 岩国市観光交流所に寄贈(2018年12月24日掲載)

2018/12/24 19:44
観光交流所に寄贈した刻字作品を見上げる松本さん

観光交流所に寄贈した刻字作品を見上げる松本さん

 岩国篆刻(てんこく)会副会長の松本尚拙(しょうせつ)さん(69)=岩国市行波=が、岩国ゆかりの中国出身の僧、独立性易(どくりゅうしょうえき)(1596〜1672年)の書をモチーフにした刻字作品を制作した。錦帯橋の部材を丁寧に彫り込んだ力作。橋に近い市観光交流所「本家 松がね」に寄贈した。

 作品は縦36センチ、横155センチ。彫刻刀とのみを使い分け、独立の書「鳥啼無影樹(とりはむようじゅになく)」を1文字ずつ浮かび上がらせて再現。柿渋と金箔(きんぱく)で仕上げた。「無影樹」は禅語で極楽にある木を意味するという。独立や自身の落款なども彫り込んだ。

 材料にした青森ヒバは、錦帯橋の平成の架け替えで橋脚の一部に使われた。2005年9月の台風14号で流失し、由宇町沖で回収されたという。作品には流失で生じた傷も残している。

 独立は篆刻文化を日本に持ち込んだことから「日本篆刻の祖」と呼ばれ、錦帯橋創建のヒントをもたらしたとされる。15年秋に篆刻会入りした松本さんは独立を深く知り、その書に感動。刻字の寄贈を思い立ち、1年がかりで完成させた。今年の市美展で佳作にも選ばれた。

 独立と錦帯橋をつなぐ作品は交流所内の集会室に掲げられた。松本さんは「おこがましい気もするが、納まるべき所に納まったと感じる」と笑顔。交流所の羽嶋博秀所長(53)は「インパクトと話題性がある。岩国の魅力発信に役立てたい」と感謝している。(松本恭治)

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