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錦帯橋の技術史を解明へ 江戸中期の棟梁・長谷川十右衛門が糸口 岩国市 世界遺産化を視野に研究(2015年1月13日掲載)

2020/11/8 20:36
三つの破風が重なり、豪壮華麗な姿を見せる歓喜院の貴惣門(埼玉県熊谷市)

三つの破風が重なり、豪壮華麗な姿を見せる歓喜院の貴惣門(埼玉県熊谷市)

 錦帯橋の世界遺産化を目指す岩国市で、江戸中期に橋の架け替え棟梁(とうりょう)を2度務め、設計もした長谷川十右衛門が脚光を浴びている。彼が設計した国指定重要文化財の門が埼玉県に残されていることが近年知られるようになり、子孫から岩国市へ寄託された史料と併せ、岩国の領主であった吉川家中に高度の建築技術があったことを裏付けるとの見方も。岩国市教委は彼を手掛かりに、錦帯橋をめぐる技術史の解明を進めたい考えだ。

 昨年11月末、岩国吉川会(隅喜彦会長)の会員たち20人が、埼玉県熊谷市にある高野山真言宗の寺、歓喜院を訪れ、第一の門である貴惣(きそう)門などを見学した。同会は吉川氏を中心に岩国の歴史や文化を学ぶのが目的。十右衛門設計の門の珍しい様式や美しさに、西村栄時幹事長や吉川史料館(岩国市)の藤重豊館長は細部まで見入った。

 ▽二つの招き屋根

 貴惣門は高さ16メートルで銅板ぶき。屋根が二重になっており、上層は切り妻の屋根、下層は左右の面の長さが異なって「へ」の字に見える「招き屋根」が二つ並んでいるのが特徴。側面は三つの破風(山型の部分)が重なって豪壮華麗な姿となっている。他に全国で3棟しか現存しない様式で、その中でも最大規模だ。

 この門は、1742年に起きた利根川の大洪水の復旧工事のため、吉川家の一員としてこの地を訪れていた十右衛門が、歓喜院を建造していた棟梁から依頼されて設計。実際に建てられたのは約100年後で、2002年に国の重要文化財に指定された。

 ▽工事を代々担当
(ここまで 639文字/記事全文 1242文字)

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