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克行氏の元秘書、起訴内容を否認し無罪主張 公選法違反事件初公判(2020年6月13日掲載)

2020/6/12 17:00
河井克行氏(左)、高谷真介被告

河井克行氏(左)、高谷真介被告

 自民党の河井克行前法相(57)=衆院広島3区=の妻案里氏(46)が初当選した昨年7月の参院選広島選挙区で、法定を超える報酬を車上運動員14人に支払ったとして公選法違反(買収)の罪に問われた克行氏の元政策秘書高谷真介被告(43)=東京都葛飾区=の初公判が12日、広島地裁であった。高谷被告は「私は法定上限を超える報酬を支払うことについて共謀していない。車上運動員の担当ではなく、報酬の決定や支払いには関与していない」などと起訴内容を否認。弁護人が無罪を主張した。

 【ダイジェスト動画】河井克行・案里夫妻 買収疑惑

 起訴状によると、高谷被告は政策秘書だった昨年7月19〜23日、案里氏の公設第2秘書立道浩被告(54)=同法違反罪で公判中=らと共謀し、車上運動員14人に公選法の上限を超える報酬計204万円を渡した疑い。報酬は法定上限の2倍の1日3万円だったとされる。

 検察側の冒頭陳述によると、高谷被告は参院選公示が1カ月半後に迫った昨年5月22日、二つの車上運動員のグループのうち、一方のグループの仲介役から車上運動員の報酬額を確認された際に「1日3万円でよい」と回答。もう一方のグループについても、同年6月中旬ごろに立道被告から報酬額をどうするのかを確認され、数日後に「1日3万円」と伝えたという。

 関係者によると、高谷被告は2017年に克行氏の秘書団筆頭格の政策秘書となり、東京・永田町の議員会館にある事務所で勤務。今回の参院選では昨年4月中旬から広島市に常駐し、選対本部の事務長補佐としてマスコミ対策や来援する国会議員の日程調整などを担い、克行氏とのパイプ役だった。今年3月24日に起訴された後、秘書を辞職した。陣営内の資金管理について複数の関係者は「金は克行氏が全て握っていた」と証言している。

 同事件では、広島地検は立道、高谷の両被告を起訴している。立道被告については、案里氏が失職する連座制の適用対象の「組織的選挙運動管理者」に当たるとし、「百日裁判」を申請。今月9日の公判で検察側が懲役1年6月を求刑し、弁護側は、連座制が適用にならない罰金刑が相当と主張して結審した。判決は16日に言い渡される。地検は高谷被告は連座制の対象に当たらないとし、通常の裁判で審理される。

 案里氏の陣営を巡っては、克行氏が参院選前に広島選挙区内の地方議員らに現金を配ったとして、検察当局が17日の国会閉会後に公選法違反(買収)容疑で立件する方向で最終調整中。案里氏も一部の議員らに現金を配ったとして同法違反容疑で立件する方針を固めているもようだ。

 【克行氏元秘書初公判】法廷でのやりとり詳報

 【一覧】河井夫妻による買収疑惑の経緯

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