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コロナ?スムーズに検査へ 広島県、かかりつけ医か専用窓口に電話
2020/11/12 11:56
広島県は11日、インフルエンザとの同時流行に備えて、新型コロナウイルスの新たな相談、受診の仕組みの運用を始めた。発熱など風邪の症状がある県民は、かかりつけ医か専用窓口に電話で相談し、診療や検査を受ける流れ。診療費用は必要だが、新型コロナの検査費用は無料となる。
患者はまず、医院やクリニックなどのかかりつけ医に電話で相談する。新型コロナの診療や検査をしている場合は受診し、唾液で検体を採る。10日時点で978の医療機関が該当し、県内の内科や小児科の半数以上が含まれているという。
かかりつけ医が対応していない場合、最寄りの医療機関を紹介してもらう。紹介先として136施設が同意済み。患者の集中や風評被害を防ぐため、施設名は公表しない。
かかりつけ医がいないなど相談先に迷った時は、専用電話窓口の「積極ガードダイヤル」に掛けて受診先(179施設)を紹介してもらう。電話番号は従来の県と広島、呉、福山3市の保健所の相談窓口の番号を引き継いだ。県は今後、紹介できる施設を増やす。
患者はこれまで、保健所を通じて専門外来(48施設)を受診するか、診療や検査をしている医療機関を探す必要があった。県は、医療機関や専用電話窓口で対応施設を紹介できるようになり、よりスムーズに検査へつなげられるとみる。
県が分析した感染者の症状は発熱が最多で、せき、だるさ、無症状、喉の痛み、頭痛が続いた。県庁で記者会見した湯崎英彦知事は「新型コロナは風邪やインフルエンザとの区別が難しい。鼻づまりや37度の熱などの軽症でも、早めに受診してほしい」と訴えた。(宮野史康)
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