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日鉄呉陸上部、有終へ挑戦 部員減少・閉鎖方針で駅伝に区切り

2020/11/12 23:00
中国実業団駅伝に向けて練習する日鉄呉地区陸上部の藤井主将(左から2人目)たち

中国実業団駅伝に向けて練習する日鉄呉地区陸上部の藤井主将(左から2人目)たち

 駅伝大会への参加を本年度限りとしている日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区(呉市)の陸上競技部が、15日に広島県世羅町である中国実業団駅伝に出場する。6位以下なら最後の駅伝となる。有終の美を飾ろうと、同大会が予選を兼ねる全日本実業団対抗駅伝(来年元日・群馬県)への21年ぶり出場を目指し、練習に励む。

 駅伝出場に区切りを付けるのは、部員の減少や、製鉄所の閉鎖方針が要因。同社は2021年9月末をめどに呉地区の高炉を休止、23年9月末をめどに全面閉鎖する方針で、部員の異動先や時期は未定という。

 部員は製鉄所勤務を終えた午後6時前、呉市二河町の二河公園多目的グラウンドに集まる。着替えやウオーミングアップ、ストレッチを済ませ、松岡宏征監督(44)から指示を受けて練習を開始。各自のペースでコースを周回し、汗を流す。

 部員は現在、18〜26歳の6人。全員が呉市広両谷にある会社の寮で暮らす。平日は寮から製鉄所まで、ルートによって8〜12キロの道のりを走って通勤。週3回、同グラウンドなどで合同練習する。藤井貴大主将(25)は「暗いニュースが多い中、自分たちの頑張りで地域や同僚に明るい知らせを届けたい」と闘志を燃やす。

 前身の日新製鋼呉製鉄所時代の1961年に創部。ピーク時で20人近い部員を擁したが、近年は減少傾向で、駅伝出場時はOBや他チームに協力を仰ぐ。今回はグループ会社の日鉄ステンレス山口製造所(周南市・光市)から選手を借りる。中国実業団駅伝には46回、全日本実業団対抗駅伝には前回の2000年を含めて8回出場している。

 全日本の出場枠は今年、中国大会から5チーム。松岡監督は「5位以内に食い込むチャンスは十分ある。このメンバーで最後に目標を達成したい」と意気込む。(杉原和磨)

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