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岩国でクラスター、緊急会議で情報収集 市長「感染防止対策に緊張感を」
岩国市内の接待を伴う飲食店で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が判明した13日、同市は緊急の対策本部会議を開き、情報収集に追われた。初めて感染者を出した柳井市と山口県和木町も対策を検討。県内で再び広がる感染に対応する動きが相次いだ。
【グラフ】山口県の新型コロナウイルス新規感染確認者数と過去1週間平均の推移
「感染防止対策に緊張感を持たなければいけない。店の他の客の追跡調査はできているのか」。県の発表を受けて岩国市役所であった対策本部会議で、福田良彦市長は市幹部らを前に語気を強めた。感染者の症状や県の調査の状況を基に意見を交わし、全庁を挙げて対策に取り組むことを確認した。
市はこの日から、県の岩国環境保健所に職員1人を常駐させ、スムーズな連携を心掛ける。
13日に感染が分かった県内の14人のうち11人はクラスターが判明した岩国市の店の客と従業員だった。客7人は11日に感染が確認された岩国市の男性と2日に同店で会食していた。同店を巡るクラスターは13人に上る。
福田市長は会議後「大変憂慮する事態。関係機関と連携して拡大を防ぎたい。感染者の勤め先にも対策を要請する」と述べた。2日以降、同店を利用した約60人の追跡調査の結果を受けて、早期に対応する姿勢を示した。市のホームページ(HP)や行政情報などを伝える「市民メール」で、感染者や店舗などに誹謗(ひぼう)中傷をしないよう呼び掛けた。
クラスターの発生を受け、柳井市と和木町も対策本部会議を実施。HPなどで住民へ適切な情報を発信することなどを確認した。
県はこの日、岩国市内で感染を封じ込めるため、岩国環境保健所に県職員7人を派遣した。(有岡英俊、門脇正樹、堀晋也)
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