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【コロナ禍と介護】縮むサービスの中で<下>家族孤立「もう限界」 寝不足続き、つい怒鳴る日も

2020/11/13 23:01

三次市の自宅で妻の介護ベッドを整える男性

 夜中に何度、起こされただろう。三次市の自営業男性(73)は、当時を振り返るとやるせなくなる。妻(71)は難病を患い、体の自由が利かない。トイレのたびに付き添った。医者の言いつけ通り、4時間おきに薬を飲ませた。仕事中も眠くてたまらない。体も心も疲れ切っていた。

 ▽頼みのデイ中止

 「本当に泣くような毎日でした」と男性は言う。妻との2人暮らしは、介護サービスをフル活用することで成り立っていたのに、4月半ばに突然打ち切られた。三次市で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したからだ。

 市内の介護事業者は感染拡大を恐れ、一斉にサービスの中止や縮小に動いた。妻が通う週4日のデイサービスも月1回の短期入所も使えなくなった。東京に住む娘にも頼れない。男性に負担がのしかかった。

 妻には認知症もある。仕事の合間に3度の食事をこしらえ、食べさせた。おむつの買い出しも、汚れた下着の洗濯もやった。とりわけ困ったのは、デイサービスに任せていた入浴だ。けがは絶対にさせられない。気を張り詰め、滑る体を必死に抱きかかえた。
(ここまで 458文字/記事全文 1426文字)

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