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吾妻山ロッジ40年、最後の営業終える コロナ響き惜別「多くの人に愛された」

2020/11/15 19:52
吾妻山ロッジの最後の営業を終え、入り口のシャッターを下ろすスタッフと、見守る中島支配人(左から2人目)たち

吾妻山ロッジの最後の営業を終え、入り口のシャッターを下ろすスタッフと、見守る中島支配人(左から2人目)たち

 庄原市北部の吾妻山(1239メートル)を望む休暇村吾妻山ロッジ(同市比和町)が15日、最後の営業を終えた。広島県北の軽登山や自然散策の拠点として親しまれて40年。紅葉シーズンが終わった最終日も多くの利用者が訪れ、閉館を惜しんだ。

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 吾妻山山頂に続く、なだらかな高原にたたずむ赤い屋根のロッジ。この日午前9時過ぎ、スタッフは最後の宿泊客27人を順に送り出した。「Go To トラベル」もあり10月上旬以降は連日満室だったという。

 大浴場やレストランを備えるロッジには日中、日帰りの登山者や家族連れも立ち寄った。閉館をニュースで知って夫婦で訪れた福山市の薬局経営菅原康洋さん(62)は「子どもと泊まったり、仲間と待ち合わせたり…。登山者のよりどころだった」と残念がった。

 午後5時ごろ、最後の入浴客2人を見送り閉館。セレモニーはせず、スタッフが入り口のシャッターを静かに下ろした。中島真治支配人(53)は「『寂しいね』と言ってくださる常連さんもいた。ロッジが多くの人に愛されていたとつくづく思う」と感謝した。

 ロッジは1980年にオープン。休暇村協会(東京)が10月、新型コロナウイルスの影響による集客低迷などを理由に来年3月末の営業終了を発表。冬季休館前の15日、実質的に閉館した。(小島正和) 

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