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通勤・通学客で船便あふれる 上関大橋全面通行止め

2020/11/16 20:20
長島側の桟橋に着いた臨時船から降り、通学する児童たち

長島側の桟橋に着いた臨時船から降り、通学する児童たち

 山口県上関町の上関大橋の全面通行止めが続く中、初めての平日となった16日、陸路を断たれた長島から町外の会社や学校に通う人で船便はあふれた。町内には長島にしか小中学校がないため、本土側の児童・生徒も船で通学。普段とは異なる朝に戸惑う姿も見られた。

 町は橋に段差が見つかった14日から長島と室津を結ぶ臨時船を用意し、この日も午前6時〜午後10時に運航した。満員の便もあった。長島から船で渡った通勤者たちは、県が前日夜に2時間だけ橋の通行を許可した際に本土側の室津に移動させていた車に乗り換えて職場などに向かった。

 光市に通う建築業男性(42)は「早く復旧してほしい」と急ぎ足。周南市に通院する会社員高瀬浩さん(64)は「昔のような島暮らしだ。1時間は余分に見んといけん」と話した。田布施農工高(田布施町)の2年高津海里さん(17)は「部活動に支障が出る」と室津側でバスを待った。ほかの学生もいつもと勝手が違う通学に「もうこんな時間」「遅れる」と慌ただしかった。

 町では長島にある上関小中が唯一の小中学校。通常はスクールバスで通う室津の児童30人は初めて船で登校した。低学年の児童は「みんな大変だからがんばる」と、船着き場からの通学路で約150段の階段を歩いて上り、息を切らしていた。6年林真菜歌さん(11)は「バスと違って不便だけどそれ以上に長島で暮らす友達が心配」と話していた。(堀晋也)

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