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広島県内のスキー場準備着々、感染防止対策も万全 暖冬に泣いた昨季、今季こそ…
広島県内のスキー場で営業開始に向けた準備が進んでいる。昨季は記録的な暖冬による雪不足で十分に営業ができなかったスキー場が多く、まとまった降雪への期待が大きい。中国地方など全国に新型コロナウイルスの感染が広がって初のシーズン。各スキー場は検温や消毒などの感染防止対策を徹底した上で、集客を図りたい考えだ。
庄原市西城町三坂のスノーリゾート猫山は、今月中旬にリフト全4基398台の設置を終えた。草刈りを終えたゲレンデでは、12月上旬から人工造雪機でコース整備を進め、同月の中、下旬のオープンを目指す。
コロナ対策として、入り口に自動体温測定器を置くほか、レンタル道具の消毒を徹底し、施設内にキャッシュレス決済を促す案内板を掲げる。運営会社の山口和男社長(49)は「屋外でのスポーツなので『3密』を避けられやすい。ゲレンデでは距離を保って楽しんでほしい」と呼び掛ける。
廿日市市吉和のめがひらスキー場は、例年並みの12月11日に開く予定。これまでシーズン中は無休だったが、コロナ対策の備品の点検や館内の消毒を徹底するなどするため、毎週水曜を定休日と決めた。来場者には検温を求め、レストランの座席数を約2割減らす。
今月16日から人工造雪機で全8コースのうち、3コースをまず整備。飯野祐一支配人(53)は「コースが少ないと人が密集する恐れがあるので、全コース開放できるよう早く雪が積もってくれればいいのだが…」と気をもむ。
県内最高峰の恐羅漢山(1346メートル)にある安芸太田町の恐羅漢スノーパークは12月4日に安全祈願祭をし、ゲレンデに30センチ以上の積雪があればオープンする予定でいる。これまでにリフトで働く従業員向けに、医師による感染対策の講習会を開いた。
天然雪に頼る北広島町荒神原の芸北高原大佐スキー場は12月26日のオープンを目指す。昨季はオープンが2月中旬までずれ込み、営業はわずか3日間のみ。案内コーナーへのアクリル板設置などの対策を進める小笠原幸信支配人(65)は「年末年始には楽しめる環境になってほしい」と願う。同町内では、ユートピアサイオト、やわたハイランド191リゾートでも準備作業が進む。
一方、運営していた指定管理者の三セクが自己破産した庄原市の県立県民の森は、営業の見通しが立っていない。北広島町の芸北国際スキー場は現在のところ、オープン予定は未定としている。(伊藤友一、山田太一、木下順平)
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