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広島駅南口「送迎車」後絶たず 再整備で閉鎖のマイカー降車場

2020/11/17 22:50
マイカーの降車場が閉鎖された広島駅南口。工事車両用などのスペース(左側)で送迎する車が後を絶たず、県警は警鐘を鳴らす(画像を一部修整しています)

マイカーの降車場が閉鎖された広島駅南口。工事車両用などのスペース(左側)で送迎する車が後を絶たず、県警は警鐘を鳴らす(画像を一部修整しています)

 JR広島駅(広島市南区)南口広場の再整備や駅ビル建て替え工事に伴い、9月から南口のマイカー降車場が閉鎖されたのに、依然として一角のスペースで送迎する車が後を絶たない。そばに路線バスの進入路があり、広島県警は「事故のリスクが高い」と警鐘を鳴らす。市は周知不足を認め、新幹線口(北口)や近隣駐車場の利用をあらためて呼び掛け、注意看板や表示を増やす方針でいる。

 市とJR西日本は8月末で南口のマイカー降車場と有料駐車場の利用を停止、進入口を封鎖した。進入口や歩道との境には工事用の柵を置いて「乗り降りは北口へ」と表示。進入口につながる県道沿いの東向きでは複数の鉄柱に「この先一般車両 左折できません」と注意看板を立てている。

 ただ市は工事車両が出入りしたり、県道を右左折して誤進入したりした車が転回できるように進入口の手前に約360平方メートルのスペースを残している。このため9月以降もここを使って送迎する車が目立ち、バスレーンに入っていく車もある。車を止めていた20代の会社員男性は「閉鎖は知らなかった。北口に回るのは不便…」。市には「バスの進入の妨げになるケースもあって危ない」との声が寄せられているという。

 県警交通規制課によると、このスペースでの送迎は交差点と近い場所だと駐停車違反に当たる可能性がある。東隣のバス乗り場には平日、1日約1400台もの路線バスが乗り入れており同課は「南口での送迎は推奨できない」とする。

 市都市交通部は、一連の工事に伴う代替のマイカー降車場は場所を確保できなかったと説明。「迷惑を掛けるが、北口や近隣駐車場を使ってほしい」と求める。このスペースは工事の進み具合を踏まえて来年1月下旬には3分の2程度になる。市は「今後、工事車両の増加が見込まれる」とし、周辺への注意喚起の案内表示などを増やす。さらに危険が生じると判断すれば、一般車が入れないような措置を取るという。

 南口では市の南口広場の再整備と並行し、JR西による駅ビルの建て替え工事が進む。新しい駅ビルは2階に路面電車が乗り入れる計画で2025年春の開業を予定する。市は新たな南口広場にもマイカーの送迎スペースを設けるが、完成は25年のさらに数年先になる見通しという。(山崎雄一)

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