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クマの襲撃、リュックに救われた 被害の男性説明「大けがにならず」 浜田

2020/11/18 17:54
クマに襲われた地点で、当時の様子を再現する被害男性(手前)

クマに襲われた地点で、当時の様子を再現する被害男性(手前)

 島根県浜田市井野町の山中で市内の猟師男性(65)がツキノワグマに襲われた被害を受け、市や県などは18日、被害男性を伴い現地確認した。両腕などを爪で引っかかれて軽傷を負った男性は「シャーッと、ものすごいスピードで斜面を駆け降りてきて、覆いかぶさるようにして襲われた」と恐怖を語った。

 男性によると17日午前10時ごろ、イノシシのわなを確認するため入った山で被害に遭った。わなのある地点から約30メートル離れた斜面の下に着いたとき、わなの方から「ギャー、ギャー」という鳴き声が聞こえた。目を向けるとクマが顔を出し、斜面を一気に駆け降りてきた。

 逃げる間はなかった。男性は持っていた木の棒(長さ80センチ、直径4センチ)でクマの頭辺りを一撃した後、自分の頭をかばうようにしてしゃがみこんだ。クマは男性の後ろから覆いかぶさり、腕などを引っかいた。衝撃で眼鏡が飛んだ。男性が大声を上げながら耐えていると、間もなくクマは逃げていった。

 クマは体長約1メートル。「この山で20年以上猟をしているが、クマは見かけたことがなかったので驚いた」と、現地確認をした市や県の担当者たち8人に説明した。当時、猟銃は持っておらず、わなの道具を入れたリュックを背負っていた。上着の両腕部分が自分の血で真っ赤になったが、「リュックを背負っていたので大けがにならなかった」と話す。

 男性はその後、わなにかかったイノシシを自宅に持ち帰った後、市内の病院で治療した。全治2週間のけがという。

 市農林振興課によると、市内での本年度の目撃件数は266件(18日現在)と前年同期の約1・5倍。捕獲数は53頭(同)で、昨年度の21頭を大きく上回っている。県鳥獣対策室によると、県内での目撃件数は871件(9月末現在)と前年同期の約1・2倍。捕獲数は195頭(同)で、昨年度は158頭だった。(梨本晶夫)


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