周南19億円詐取 元外交員音声、返金「早いのは無理」 被害者弁護団が証書も公表【動画】
2020/11/18 22:52
第一生命保険の徳山分室(周南市)に勤めていた元保険外交員女性(89)が架空の金融取引で顧客から約19億5千万円をだまし取った問題で、被害者の弁護団は18日、山口市で記者会見を開いた。元外交員の直筆の証書や電話音声を公開。「甚大な詐欺被害をもたらした第一生命の責任を徹底的に追及する」と強調した。
末永汎本(ひろもと)弁護士は第一生命の社員2人が同席する場で元外交員が架空の取引の借用証書を手書きしていた点を指摘し「正規の手続きと信用させてだまし取った」と主張した。弁護団が公表した音声では、今年4月に電話で金の返還を催促する被害者に対し元外交員が「なるべく早く引き出すけど、あんまり早いのはちょっと無理よ」と話をかわす様子がうかがえる。
この日、被害者の40代女性が5千万円の返還を求めた訴訟の第1回口頭弁論が山口地裁周南支部で開かれる予定だったが、被告の元外交員は認知症を理由に出廷しなかった。会見に同席した女性は「本人と何度も話してきたが、普通に会話できていた」と述べた。
第一生命は9日公表の報告書で、元外交員が2002〜20年に顧客24人から19億5100万円を詐取したと認めている。同社は弁護団の会見を受け「全容解明に向け警察の捜査に協力しつつ、被害者の方への対応を検討して参りたい」とコメントした。(川上裕)
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