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軽症者用に療養施設 島根県、プレハブ整備へ 新型コロナ
2020/11/18 23:13
島根県は18日、新型コロナウイルスの軽症と無症状の感染者向けに、プレハブの宿泊療養施設をリース方式で整備する方針を明らかにした。療養先として現在、民間のホテルや県立の宿泊施設を確保しているが、観光やビジネス客が増加傾向にあり、安定的に活用できる施設が必要と判断した。
この日開会した県議会定例会で丸山達也知事が表明した。整備場所や事業費の調整を進め、12月15日までの定例会会期中に2020年度一般会計補正予算案を追加提出したいと述べた。
県は軽症、無症状の感染者の療養先として「玉造国際ホテルRivage Choraku」(松江市)の45室、県立青少年の家サン・レイク(出雲市)の33室、県立少年自然の家(江津市)の20室を確保。松江市の私立高校の寮で大規模なクラスター(感染者集団)が発生した際、検査で陰性だった寮生をサン・レイクで収容したが、感染者を受け入れたケースはない。
一方、県民向けに独自に発行しているプレミアム付き宿泊券や、国の観光支援事業「Go To トラベル」などの効果で、松江市の玉造温泉を中心に宿泊客が戻り、週末に予約が取りづらい状況もあるという。
プレハブ施設の施工には1カ月以上かかる見通しで、県医療政策課は「関係先と調整し、できるだけ早く整備したい」としている。(松本大典)
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