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年間の集客220万人目標 広島サッカー場素案、周辺に5ゾーン
2020/11/19 22:59
広島市中区の中央公園広場へのサッカースタジアム建設計画で、事業主体の広島市と広島県、広島商工会議所、J1サンフレッチェ広島の4者は、スタジアムと周辺施設に望む役割の素案をまとめた。年間の集客目標を220万人に設定。スタジアム周辺を五つのゾーンに分け、スポーツ広場や広島グルメを楽しめる空間などを例示した。
集客数は、年間約220万人(2019年)が訪れるマツダスタジアム(南区)と同等以上を目指す。内訳は、新サッカースタジアムの観客数で45万人。サンフレの本拠地、エディオンスタジアム(安佐南区)と比べてアクセスが向上するとして、現在の年間27万人を上回る目標を掲げる。
また、周辺施設には175万人を呼び込むと想定。五つのゾーンに整備する子ども広場や屋外スポーツ施設などへの集客により、中央公園広場を訪れているとされる推計69万人の2・5倍を目指す。
素案は、19日の県議会総務委員会で示した。県都市圏魅力づくり推進課は「4者が期待する方向性を示した」と説明。4者が来年1月をめどに正式にまとめ、設計・施工への応募を検討する事業者や、事業者の提案を採点する審議会に参考として示す。
スタジアム建設を巡っては、市が「1対1」と想定する県との費用負担割合について県議会に慎重な意見がある。この日の委員会では、「にぎわい創出が期待できる」との声が上がる一方、「県内全域への波及効果が伝わってこない」「負担金額が先ではなく機能の議論がもっと必要だ」との意見が出た。(新山創)
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