地域ニュース

被爆者の思い、バトンつなぐ 広島、若者が平和宣言「ピース・ナイト」

2020/11/23 22:51
平和宣言を発表し、夕闇の中でペンライトを振る実行委のメンバー(撮影・天畠智則)

平和宣言を発表し、夕闇の中でペンライトを振る実行委のメンバー(撮影・天畠智則)

 日没後の静かな雰囲気の中で平和を願う若者の集い「Peace Night Hiroshima(ピース・ナイト・ヒロシマ)2020」が23日、広島市中区の平和記念公園であった。中高生と大学生でつくる実行委員会が、独自の平和宣言を発表し、「被爆者の思いを受け継ぐことが私たちの使命」との決意を示した。実行委と市が初めて企画した。

 宣言は実行委メンバー16人で決めた。近い将来、被爆者の声を直接聞けない時代が訪れるとし、若者が核兵器廃絶への思いを発信していくと誓う内容になっている。実行委員長の早稲田大4年中村園実さん(22)=東区出身=が原爆慰霊碑の前で読み、「バトンをつなぐ」と表明した。別のメンバーが英語とフランス語でも読み上げた。

 集いでは、参加した若者が被爆者の切明(きりあけ)千枝子さん(91)=安佐南区=から、バトンに見立てたペンライトの明かりを受け取った。被爆ピアノの演奏をスクリーンに映し、音に合わせてライトを振る演出もあった。

 集いの後、切明さんは「今夜はすてきな若者に出会えた。体験を風化させないように取り組む姿に希望が湧いた」と語った。実行委は市が10月に公募し、広島県内出身や在住の中学3年〜大学4年で準備を進めてきた。(宮野史康)

【関連記事】

被爆死した19歳、遺った被爆ピアノの物語

三浦春馬さん、被爆者と心通わせた日

【新聞協会賞受賞】ヒロシマの空白


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧