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ハイヅカ湖畔の森、全コテージ解体しキャンプ場 デッキ倒壊受け三次市方針
2020/11/24 21:43
三次市は24日、木製デッキが倒壊して利用者が負傷する事故があった同市三良坂町仁賀の市交流施設「三良坂ハイヅカ湖畔の森」にあるコテージ7棟をすべて解体し、キャンプ場として再整備する方針を示した。市が9月の事故直後に2人と発表していた負傷者数は6人に上り、うち1人が剥離骨折していたことも判明した。
木造のコテージ7棟は、同施設が開業した1997年に完成した。老朽化対策を迫られていた市は当初、7棟のうち3棟を解体してキャンプ場とし、4棟を修繕する方針でいたが、予算化を検討するうちに事故が発生。事故後の緊急点検の結果、7棟すべてに腐食が見つかったため、全棟解体に方針転換した。
キャンプ場は10区画。コテージ跡地のほか、老朽化した木製遊具がある一角を利用し、車の乗り入れにも対応する。電源や無線LANのWi―Fi(ワイファイ)も備え、整備費の全額に国の新型コロナウイルス対策の臨時交付金を充てる。12月4日開会予定の市議会定例会に提案する2020年度一般会計補正予算案に関連経費5千万円を計上する。
21年度の早期に着工し、来秋の完成を目指す。市農政課の行政直樹課長は「コテージ解体は、事故後の不安払拭(ふっしょく)につながる根本的な安全対策」と説明する。
市三良坂支所によると、事故は9月19日夜に発生。バーベキューで利用していた16人のうち2人が当日夜、市立三次中央病院に救急搬送された。その後に痛みを訴える人が相次ぎ、9月末までに30〜50代の男性5人、女性1人の負傷を確認した。剥離骨折の1人以外はいずれも打撲という。(石川昌義)
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