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残る感染リスク、受け入れ再開不透明 岩国の病院クラスター10日

2020/11/27 21:08
クラスターが発生し、外来や入院患者の受け入れを中止している医師会病院

クラスターが発生し、外来や入院患者の受け入れを中止している医師会病院

 岩国市医療センター医師会病院(岩国市室の木町)で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が確認されて27日で10日になった。感染者は山口県の発表で24人。入院患者にも広がった。感染リスクが残り、外来や入院患者の受け入れを再開する見通しはまだ不透明だ。

 【グラフ】山口県の市町別感染確認者数

 医師を含む医療従事者4人の感染が判明した17日以降、県がクラスター対策チームを送り濃厚接触者を調べてきた。延べ千人以上のPCR検査を終えた。感染者がいなければ、受け入れ時期を具体的に検討する。

 25日には入院患者1人の感染を確認。医療従事者からの二次感染とみられる。残る140人の入院患者は全員陰性だが、緊急手術などを除き退院・転院できないままだ。約20人が退院予定日を過ぎているという。

 夜間や休日に対応する救急センターの受け入れも中止。休日は近隣の延べ5医院が急きょ診療した。市医師会の小林元壮会長が院長を務めるクリニックもその一つ。「1日15人ぐらい患者が来た」とする。

 医師会病院にはリハビリ中心の「回復期」の患者が転院してくるケースも多い。手術が必要な「急性期」の患者を主に受け入れる国立病院機構岩国医療センター(愛宕町)から移ってくる患者が多いが、17日以降は受け入れていない。青雅一院長は「一番大きい受け入れ先がなくなり、遠方の病院にお願いしてしのいでいる」と明かす。

 中国5県で医療機関のクラスターは他に2例ある。医師会病院では発生後、小まめに院内をアルコール消毒するなど対策をしている。茶川治樹院長は「患者さんまで感染が広がり、退院の調整もできず、心より申し訳なく思っている。再開に向けて態勢を整えたい」としている。(有岡英俊) 

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