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アワビやナマコ、密漁の罰則強化 改正漁業法1日施行 6管管内での摘発16件、過去5年で最多

2020/11/27 22:31

 高値で取引されるアワビやナマコの悪質な密漁の罰則を強化した改正漁業法が12月1日、施行される。瀬戸内海でも密漁は後を絶たず、第6管区海上保安本部は今年、管内で既に過去5年で最多となる16件を摘発。ドローンや巡視艇で監視を強め、各県警と連携して取り締まる方針でいる。水産庁も漁業者たちへの法改正の周知に力を入れる。

 改正漁業法はアワビとナマコを「特定水産動植物」に指定。大臣や知事の許可などがないのに密漁した場合、3年以下の懲役か3千万円以下の罰金を科す。罰金は従来の200万円から大幅に引き上げた。密漁の背景に買い手の存在があるとし、運搬、保管、あっせんなどにも密漁者と同様の罰則を新設した。

 瀬戸内海と宇和海の一部を管轄する6管によると、管内での摘発は2015〜19年は年6〜13件だったが今年は10月末時点で16件。潜水器具や底引き網を使い、組織的な犯行も相次ぐ。県警との合同捜査本部は3月、広島、岡山両県の海域でナマコを密漁したとして福山市の漁業者ら8人を漁業法違反容疑で、5月には両県の海域で約2200万円相当のナマコを密漁したとして同市の暴力団組員を同容疑などで逮捕した。

 アワビやナマコは沿岸域に生息し、捕獲が容易なため密漁の対象になりやすいという。6管警備救難部の田中守刑事課長は「管内は沿岸部が多く、狙われやすい。港や沿岸のパトロールを強化したい」と話す。23年12月からはシラスウナギも特定水産動植物の対象となる。水産庁瀬戸内海漁業調整事務所(神戸市)は、レジャー客などによる個人用の捕獲も罰則対象になる可能性があるとし「法改正の内容を周知し、海の資源を守りたい」としている。(寺本菜摘)


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