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呉署、爆音バイクの摘発強化 市内で騒音被害など通報増、排気音量測定機も導入

2020/11/27 23:21
停車させたバイクの排気音量を測定する呉署員(9日午後6時30分、呉市中通1丁目)

停車させたバイクの排気音量を測定する呉署員(9日午後6時30分、呉市中通1丁目)

 呉署が、呉市内を爆音を出して走行するバイクの取り締まりを強化している。騒音被害や危険な運転の通報、相談が増えているため。週末や夜間の待機人員を増やしてパトロールを強め、10月からは排気音量の測定機も導入して警戒している。

 JR呉駅前の国道31号に、改造バイクの爆音が響く。3台が車列を縫うようにして進み、エンジンの回転数を上げて排気音でリズムを刻む。追尾したパトカーの警察官から「止まりなさい」と呼び掛けられ、三条2丁目の路上で応じたのは2台。1台は逃走した。10月上旬、午後8時30分ごろの光景だ。

 呉署員が新たに広島県警本部から導入した機械を使い、その場でバイクの排気音量を測った。目視で確認できる違反はなかったが、法定の音量を超えたとして、少年2人に整備不良で交通違反切符(青切符)を交付。今月9日にも、改造マフラーを着けて走っていた30代男性に青切符を交付した。

 同署によると、爆音走行する乗り手たちは、特定のサークルに属して会員制交流サイト(SNS)で知り合うことが多い。信号は守り、ヘルメットもかぶっていて、警察への挑発は少ないという。交通課の武島雅樹課長は「すぐに確認できる違反は少なくなり、取り締まりも難しくなった」と話す。

 一方で、騒音被害などを訴える通報は後を絶たない。同署によると、4月から10月末までに寄せられた爆音走行に関する通報は76件。午後7時から10時に多く、「子どもが目を覚ます」「運転中に遭遇し、危ない思いをした」といった声が寄せられている。

 同署は待機人員を増やし、職務質問を徹底してバイクと運転者を把握。これまでに30台以上の「爆音バイク」を確認した。9月以降、取り締まりを強化し、関連で20件以上の青切符を交付している。

 今月18日には、取り締まりを逃れようと少年2人がバイクで歩道を走行するケースもあった。武島課長は「大きな事故にもつながりかねない。近隣の署との連携も含め、警戒を強める」と話す。(池本泰尚)

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