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みんなの思い出込めたちぎり絵完成 広島市東区の戸坂中3年生、浮世絵モチーフ

2020/11/28 21:16
浮世絵をモチーフに3年生全員が協力して作ったちぎり絵

浮世絵をモチーフに3年生全員が協力して作ったちぎり絵

 戸坂中(広島市東区)の3年生約180人が、江戸時代の浮世絵をモチーフにしたちぎり絵5作品を仕上げた。いずれも縦1.6メートル、横1.3メートルの大作。新型コロナウイルス感染拡大のため、学校行事の中止・縮小が相次いだ中学校生活最後の年度に全員で思い出をつくろうと、5クラスが1枚ずつ完成させた。

 ちぎり絵は、江戸時代を代表する浮世絵師である葛飾北斎の「富嶽三十六景」、歌川広重の「名所江戸百景」などを基にした。荒れ狂う波とその先にある富士山、梅の花、優雅に泳ぐコイなどを緻密に表現している。

 美術教諭たちが用意した5種類の下絵をそれぞれ40枚に分割し、生徒一人一人が1枚ずつ担当。絵の具で色付けした障子紙をちぎって貼り、丹念につなぎ合わせた。総合的な学習の時間や放課後を活用し、教諭の協力も得て9月上旬から1カ月がかりで完成させた。

 同校では今年、体育祭が中止になり、文化祭も規模縮小を余儀なくされた。思うような学校生活を送れない中、放送部も「私たちの夏を取り戻そう」と題した動画を制作するなど、3年生を中心にさまざまな取り組みに挑戦している。

 ちぎり絵を企画した文化図書委員長の3年沖田悠鈴(ゆず)さん(15)は「絵をつなぐ際に色や線を合わせるのに苦労したけれど、クラスメートと会話が弾んで楽しかった」と笑顔で話す。沢井広三校長は「どれも素晴らしい大作」とたたえ、本年度末に校内で展示する予定でいる。(城戸昭夫) 

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