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6・29豪雨の記録映像公開 広島市佐伯区河内地区で悼む会

2020/11/29 21:01
6・29豪雨災害の被災者の証言を収めた記録映像を見る住民たち(撮影・山崎亮)

6・29豪雨災害の被災者の証言を収めた記録映像を見る住民たち(撮影・山崎亮)

 1999年の「6・29豪雨災害」で10人が亡くなった広島市佐伯区河内地区で29日、犠牲者を悼む集会があった。同地区自主防災会連合会制作の記録映像が初めて一般公開され、地元住民たち約90人が災害の記憶を受け継ぐ決意を新たにした。

 集会は例年、同連合会などが6月下旬に開いているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大のため延期していた。住民はこの日、河内小体育館に設けられた献花台に花を手向けた後、記録映像を視聴した。

 「6・29大災害の記録」と題した約1時間の映像には被災者28人の体験を収録。当時の被害状況を収めた写真や動画を交え、道がふさがれて帰宅できなくなったり、濁流に流されたりした住民の声をまとめた。災害発生から20年を迎えた昨年、同連合会が制作を開始。メンバー自身が撮影や編集を担い、今年3月に完成した。

 同小6年大田留莉菜さん(11)は映像を見た後、「いつ大きな災害が起きるか分からない。自分の住む地域でどんなことがあったのかを学び、受け継いでいきたい」と力を込めた。

 同連合会は映像を収めたDVDを希望者に貸し出す。杉田精司会長(80)は「地域住民と協力し、豪雨災害の記憶を次の世代につなげたい」と話していた。貸し出しの申込先は河内公民館Tel082(928)0219=火曜休館。(口元惇矢)

 <クリック>6・29豪雨災害 1999年6月29日、中国地方に梅雨前線が停滞したため広島県南西部を中心に最大で1時間雨量81ミリ、連続雨量271ミリの集中豪雨となった。県内139カ所で土石流などが、186カ所で崖崩れが発生した。県内の死者・行方不明者は、広島市佐伯区河内地区の10人を含め、32人に上った。2001年4月、ソフト対策を推進する土砂災害防止法が施行される契機となった。 

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