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国民宿舎仙酔島の活用策を検討へ 福山市、海上観光踏まえ

2020/11/29 22:59
鞆町中心部(奥)の対岸に浮かぶ仙酔島。手前の白い建物が国民宿舎仙酔島

鞆町中心部(奥)の対岸に浮かぶ仙酔島。手前の白い建物が国民宿舎仙酔島

 福山市は、2021年3月末で営業を終える同市鞆町の離島、仙酔島にある宿泊施設「国民宿舎仙酔島」に関し、21年度に活用策の検討を始める方針を決めた。仙酔島を巡っては、対岸と結ぶ市営渡船「平成いろは丸」の新たな海上観光ルートの検討も進んでおり、市は住民の意見も聞きながら年度内に基本構想をまとめる。

 国民宿舎仙酔島は、市国民宿舎「海浜ホテル」として1960年3月にオープンした。地上4階、地下1階の鉄筋建て延べ約2400平方メートル。20の客室や露天風呂などがある。97年に全面リニューアルしたが、空調、給排水設備の老朽化が著しいため、市が21年での閉業を決めた。

 ▽21年度中に基本構想

 計画では、国県市と地元の自治会、漁協などでつくる仙酔島活性化対策協議会が施設の活用策を検討する。広島県は鞆港の埋め立て・架橋計画の撤回を受けた新たなまちづくりで、鞆町中心部と仙酔島を結ぶ市営渡船の発着場を新たに2カ所に設ける予定。対策協はこうした状況も踏まえながら、建て替えや一部の活用などを視野に具体策を話し合う。

 市は民間の経営コンサルタントの協力も得て21年度中に基本構想をまとめ、運営事業者を公募する方針。30日開会予定の市議会定例会に提案する20年度一般会計補正予算案で、関連経費790万円の債務負担行為を設定する。経済総務課の神原明子課長は「島の在り方を含め、どういう活用策が望ましいかを住民と一緒にゼロベースで考えたい」としている。(門戸隆彦)


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