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【尾道百景 坂のまち】<南斜面>一休み、振り返ると絶景(2002年4月9日掲載)

2020/11/30 16:52
尾道水道を見下ろす千光寺山南斜面。民家の間に三重の天寧寺海雲塔が立つ

尾道水道を見下ろす千光寺山南斜面。民家の間に三重の天寧寺海雲塔が立つ

 山肌を路地が縫い、春の日差しに輝く尾道水道を渡船が行き交う。千光寺山ろくからロープウエーに乗って見下ろすと、南斜面に立ち並ぶ民家と、国重要文化財の天寧寺海雲塔…。

 「息を切らして急な坂を上り、一休みしようと振り返ると、川のような尾道水道が見える。この瞬間のそう快さが尾道の魅力でさあ」。シルバー人材センターの観光ガイドを務めて八年という普家三郎さん(70)が言う。

 100年前、山の中腹に千光寺公園の基礎となる共楽遊園を開いた名誉市民三木半左衛門翁も同じ思いを抱いたのだろう。今でこそ、200万人を超す観光客が訪れるものの、当時、千光寺山からの眺望を楽しむのは、一部の文人だけだった。

 1月に結成された顕彰会の発起人、樫本慶彦さん(59)は「三木翁は、庶民に千光寺山からの素晴らしい眺めを知ってもらいたかったんです」。観光尾道の礎を築いた先人の功績を強調した。

    ◇

 中世から続く古寺が点在し、数々の映画ロケ地となった尾道。坂のまちとして知られ、入り組んだ細い道と古い街並みが郷愁を誘う尾道の魅力を紹介する。

【尾道百景 坂のまち】
<南斜面>一休み、振り返ると絶景(2002年4月9日掲載)
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<蓮花坂>古風な街 貫く生活道(2002年4月11日)
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<御袖天満宮>石段、未完の“一枚岩”(2002年7月31日掲載)
<文化住宅>関西のモダン 山手に(2003年7月2日掲載)
<鏡岩>光る姿に漂うロマン(2003年7月5日掲載)
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