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クラスター関連16人に 広島県福山市、防止徹底呼び掛け

2020/11/30 21:37
クラスターの発生状況などを記者会見で説明する神原保健福祉局長(左)と田中保健所長(撮影・井上貴博)

クラスターの発生状況などを記者会見で説明する神原保健福祉局長(左)と田中保健所長(撮影・井上貴博)

 広島県福山市で新型コロナウイルスの感染者が急増している。企業で新たなクラスター(感染者集団)が発生し、30日までに関連の感染者は家族を含めて16人に上る。感染者が出た中学校2校と保育所は当面、臨時休業となる。市は、職場などを対象にした独自の感染症対策ガイドラインに基づく研修動画の活用や、冬場で緩みがちな換気などによる感染拡大防止策の徹底を呼び掛けている。

 【グラフ】広島県の市町別感染確認者数

 市内では11月に入って5、17日に感染者が出た後、24日以降はほぼ連日、感染が確認されている。29日は、26日に感染が確認された50代の会社員の関連で20〜60代の同僚たちの感染が相次いで判明。市は市内4件目となるクラスターと認定した。市によると、関連の患者16人はいずれも軽症か無症状という。

 市の田中知徳保健所長は30日の記者会見で同僚に加え、向丘中の生徒や水呑立正保育所の園児といった同僚の家族たちも感染したことに危機感を強め、「接触者を早期に囲い込み、検査などを進めたい」と強調した。また29日は、24日に感染が判明した70代の飲食店経営者の濃厚接触者で40代と70代の店の従業員2人の感染も判明した。

 市が感染の急拡大とともに、気に掛けるのが新型コロナの感染予防対策などを解説した独自の研修動画の活用が低調な点だ。市によると、約3カ月前に動画による研修を始めて以降、受講したのは30日までに約1500人。市は全事業者約2万のうち7割の受講を目指しているが、目標の1割程度にとどまっており、周知を強める意向だ。

 市内で感染が広がる中、12月1日からは、キャッシュレス決済による第2弾の消費喚起キャンペーンが始まる。売り上げが落ち込んだ飲食店や小売店の支援を目的に市が来年1月末まで実施する予定。約5千カ所を対象に、約25億円の消費効果を見込む。

 会見に同席した市の神原大造保健福祉局長は「キャンペーンの参加店などは積極的に研修動画を視聴し、受講した証しの修了証を消費者が見える場所に掲示してほしい。それが市民も安心して利用することにつながる」と強調した。改めて経済団体などを含めて強く要請する考えも示した。(門戸隆彦) 

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