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三原の文化財報告書不正 市教委、市民の指摘放置

2020/12/1 10:34
三原市役所

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 三原市教委の埋蔵文化財(遺跡)の発掘報告書に絡む不正支出の問題を巡り、報告書が刊行されていないと指摘する市民からの質問状が2016年に寄せられながら市教委が放置していたことが30日、分かった。市教委は同日、架空の納品書などを業者に発行させた学芸員男性(56)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。

 質問状は、06〜12年度に同市本郷地区の計2カ所であった発掘調査に関する報告書の未刊行をただす内容。市教委の調査では16年9月に文化課が受理した。

 しかし、ことし11月あった市教委の懲戒審査委員会の聴取に学芸員は「記憶にない」とし、当時の課長や係長も「見覚えがない」と話したという。木村敏男教育部長は「組織としての対応に問題があった。情報共有していれば、もっと早く対処できた」と述べた。

 市教委はこの学芸員について、計7冊の報告書分冊の刊行を怠る一方、業者に架空の納品書などを作らせ、計176万円を不正支出したと認定。職務怠慢や信用失墜行為で地方公務員法に抵触するとした。当時の上司4人は既に退職したため、現在の文化課長男性(52)を文書訓告とした。業者は11月12日、全額を市に返納したという。

 再発防止に向け、業務ごとにチェック役の補助者1人を決める▽印刷代の支出時は管理職が現物を確認する▽職場研修をする―とした。(馬場洋太)

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