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広島駅の新幹線ホームに可動柵 転落や接触防止、下り線11番乗り場に
2020/12/1 17:54
JR広島駅(広島市南区)の新幹線ホームに、開閉する可動式のホーム柵が完成し、1日の始発列車から使用が始まった。乗客が線路に落ちたり列車と接触したりするのを防ぐ狙い。
柵の高さは約1・35メートル。新幹線ホームの四つの乗り場のうち、列車の乗り入れ本数が最も多い下り線の11番乗り場に400メートルにわたって設置。「のぞみ」など16両編成の車両では33カ所のドアに対応し、「さくら」など8両編成では16カ所のドアと連動して開閉する。JR西日本広島支社によると、山陽新幹線では柵の導入は新神戸、岡山駅に続いて3駅目。6月から工事を進めていた。
来年秋には上り線の14番乗り場にも設置される見通しで、事業費は合わせて計17億7千万円を見込む。その他の乗り場も設置を検討中という。同支社駅業務課の土手直則課長は「柵の設置と駅員の見守りのハードとソフト両面で安全を守りたい」と話していた。
この日、仕事で周南市に向かうため11番乗り場から「のぞみ」に乗り込んだ佐伯区の会社員新宅繭美さん(46)は「目が不自由な方が落ちることがなくなる。他の乗り場にもあったら安心ですね」と柵の導入を歓迎した。(寺本菜摘)
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