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休廃校…思い出詰まった備品市が人気 机や楽器、庄原に続き安芸高田でも

2020/12/1 21:48
理科室の備品を品定めする来場者(11月22日、安芸高田市八千代町の旧刈田小)

理科室の備品を品定めする来場者(11月22日、安芸高田市八千代町の旧刈田小)

 少子化で休校、廃校になった学校の備品を一般向けに販売するイベントが広島県北部で広がっている。庄原市教委が2015〜18年に6回開いたのに続き、安芸高田市教委も今年11月、初の企画「安芸高田リユース市」を同市八千代町勝田の旧刈田小で開催。懐かしさをアピールして廃品の有効活用を進め、売り上げは市の歳入に繰り入れる。

 旧刈田小は18年3月末、廃校になった。鉄筋3階建ての旧校舎にある備品のほか、老朽化から11年に閉鎖された八千代学校給食センターなどで使われていた備品に100〜千円の値段を付けて売り出した。当日は来場者が開場前から列をつくり、約600人が訪れる盛況だった。

 スネアドラムと小太鼓を手に入れた同市吉田町吉田の保育士西本美幸さん(46)は「音楽室までダッシュした。娘と一緒に演奏を楽しみたい」と喜ぶ。子ども2人が旧刈田小に通っていた八千代町佐々井の会社員登立雅之さん(41)は、児童が教室で使っていた机を購入。「子どもたちの思い出が詰まった校舎で使っていた机。料理が趣味なので台所の作業台に使う」と笑顔を見せた。

 閉校になった学校の備品販売は、県内では大竹市教委が13、14年に実施。庄原市教委は、地元の県立広島大の学生やフリーマーケットのノウハウがある市民団体と実行委員会をつくって実績を重ねている。

 安芸高田市教委は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、参加者を市民に限定したが、用意した約2千点の備品の7割が買い取られた。販売額の約28万円は市の雑収入となる。企画した教育総務課の柳川知昭課長は「予想以上の反響。閉校した他の学校の備品の販売も検討したい」と手応えを感じていた。(石川昌義) 

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