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【尾道百景 路地のまち】<石畳小路>臨海 絵になる歴史色(2002年5月28日掲載)

2020/12/1 21:22
尾道水道に向かって延びる石畳小路。訪れる人々の旅情を誘う

尾道水道に向かって延びる石畳小路。訪れる人々の旅情を誘う

 本通り商店街にあるしにせのかまぼこ店横に、昔ながらの石を敷き詰めた路地が残る。尾道水道に向かって歩くと、海岸沿いに脚を抱えて座る裸婦像。対岸の向島には、造船所のクレーンがそびえ立つ。

 路地東には江戸時代、町奉行所があった。明治に入り、住友家が、愛媛県の別子銅山と大阪本店を結ぶ中継点として、奉行所跡地に尾道分店を置く。その後、尾道で開かれた住友家重役会議は、銀行業の創設を決議。尾道の人々は「住友銀行(現三井住友銀行)が生まれた場所」と誇る。

 そのころの名残とされるこの路地も、アマチュア画家らに人気のスケッチポイントの一つとなり、市は今年3月、「石畳小路」と刻んだ石柱を立てた。今月中旬、友人2人と尾道を訪れた広島市安佐北区可部、主婦兼吉芳美さん(54)は「道に打ち水でもしてあれば、しっとりとしていて、とてもすてきな雰囲気でしょうね」とほほ笑んだ。

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 尾道市中心部には、大小の路地が迷路のように入り組む。路地裏に残る「商都」の面影と、生活のにおいを訪ね歩いた。

【尾道百景 路地のまち】
<石畳小路>臨海 絵になる歴史色(2002年5月28日掲載)
<勧商場>当時の繁盛を知る石段(2002年5月29日掲載)
<丹花小路>出雲参り 語り継ぐ灯(2002年5月31日掲載)
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<鍛冶屋町>看板に鉄と熱の名残(2003年2月6日掲載)
<山脇神社>山の変遷 見守る石像(2003年2月13日掲載)
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