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福山の鶏卵大手「アキタフーズ」元代表、元農相に現金疑い 便宜供与狙いか 東京地検捜査

2020/12/2 9:18

 アキタ社の現金提供疑惑の構図

 鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)グループの元代表(87)が、鶏卵業界に便宜を図ってもらう目的で、元農相の吉川貴盛衆院議員(70)=自民=に対し、現金を提供した疑いがあることが1日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部も把握しており、農林水産省やアキタ社の関係者を事情聴取するなどして、捜査を進めているもようだ。

 元代表は、他の複数の農水族議員らにも現金を渡した疑いがある。

 吉川氏は11月、共同通信の取材に現金受領を否定した上で「パーティー券を購入してもらったことはあり、政治資金収支報告書に記載した」と述べた。アキタ社の岡田大介社長は「何も知らない」と話した。

 関係者によると、元代表は業界団体の役員を務め、家畜を快適な環境で飼育する「アニマルウェルフェア(AW)」の国際的な基準や、鶏卵価格が下がった際に生産者の損失を補てんする「鶏卵生産者経営安定対策事業」を巡り、政治家や農水省に積極的に働き掛けをしていた。

 AWでは、業界側が2018年11月、農相だった吉川氏に日本の実情に応じた基準作りを要請。安定対策事業に関しては、業界側の求めで本年度から補てん対象を大規模生産者に広げたり、需給調整のために鶏を処分した業者への奨励金を増額したりする変更が行われた。

 吉川氏は北海道2区選出。経済産業副大臣や農水副大臣を経て18年10月〜19年9月に農相を務めた。元代表とは長年懇意で農相在任中も面会を重ね、現金提供を受けた可能性がある。

 アキタ社は1966年に設立。広島のほか、千葉や大阪にも拠点を持つ業界大手で、「きよら」ブランドで知られる。

 昨年7月の参院選広島選挙区を巡る河井克行元法相夫妻の買収事件の関係先として、今年7月に検察当局から家宅捜索を受けた。所有する豪華クルーズ船で元農相の西川公也内閣官房参与や本川一善・元農水事務次官らを接待したことも明らかになっている。

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