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医療人材、福山に「滞在を」 市がワーケーション誘致へ

2020/12/2 14:00
ワーケーションを通じた医療従事者の受け入れについて意見を交わす参加者

ワーケーションを通じた医療従事者の受け入れについて意見を交わす参加者

 福山市は、旅先で休暇を楽しみながらテレワークをする「ワーケーション」を通じ、大都市圏の医療人材の誘致に乗り出す。新型コロナウイルスの感染拡大でワーケーションの場として地方が注目されつつある中、短期滞在をきっかけに地域に関心を寄せてもらう狙い。初回の受け入れを来年1月か2月に試行する。11月下旬、関係者が集まって意見を交わした。

 市は昨年度からワーケーションによる首都圏のIT人材の誘致に取り組んでいる。これまでに2人が市内に滞在し、うち1人は移住した。市は、地域に不足する医療人材にも着目。若手医師たちの研修プログラムの開発などを手掛けるREGIE(リジー、東京)などと受け入れに向けた準備を進めている。

 計画では、来年1月か2月に医師たち数人を鞆町で受け入れる予定。受け入れに先立ち、11月下旬に同社の関係者たちを招き、打ち合わせを兼ねた意見交換会を鞆町の旅館で開いた。ワーケーションの希望者向けの宿泊事業を展開するアドレス(東京)や地元の病院の医師たちを含む約10人が医療人材を呼び込む方策などを語り合った。

 リジーの藤本一希最高経営責任者(CEO)は「地域で豊かな暮らしをしながら仕事をしたいという医療従事者のニーズは若手を中心に増えている」と強調。ワーケーションを切り口にした今回の試みは、都市の医師偏在の解消に向けた一歩にもなるという。

 意見交換会では、市側の参加者からは都市部の医師が地域住民と交流を深めるきっかけになるといった意見も出た。

 市の中村啓悟企画政策部長は「都市部の医療スタッフが定期的に滞在する流れができれば、地域医療に興味を持ってもらえる」と期待する。(門戸隆彦、滝尾明日香) 

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