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大鳥居の扁額「こんなに大きいとは」 厳島神社、特別公開が話題
2020/12/2 21:28
世界遺産の厳島神社(廿日市市)で、修繕工事中の大鳥居に掲げられていた扁額(へんがく)が特別公開され、話題を呼んでいる。これまで高さ16・6メートルの大鳥居の上部にあり、間近で見られるのは珍しい。13日まで。
扁額は、社殿側と沖側の2枚あり、縦2・6メートル、横2・45メートル。沖側の額には「嚴嶋(いつくしま)神社」、社殿側には「伊都岐島(いつきしま)神社」と大書してあり、江戸末期の倒幕軍や明治新政府で要職を担った有栖川宮熾仁(たるひと)親王の筆とされる。額縁は黒漆で塗られ、登り龍と降(くだ)り龍の緻密な彫刻が施されている。
本殿で10月20日から公開している。大阪市から訪れた会社員中川博子さん(62)は「大鳥居が工事で見られず残念だと思っていましたが、これを見られて満足。こんなに大きいとはびっくりしました」と見入っていた。
特別展は文化庁の日本博の一環。特別展の後、扁額も傷んでいる部位が修復される。同神社は「これほど近くで見られる機会はあまりないので、ぜひご覧いただきたい」としている。見学には、厳島神社の通常の昇殿料が要る。(東海右佐衛門直柄)
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